【講師コラム:龍村修】謹賀新年

今年が皆様にとって、よりよい年であるようにお祈りいたしています。
今年は、私達の協会にとって、昨年よりもさらに大きな変革の年になってまいりました。すなわち、まず名称を国際総合ヨガ協会から「沖ヨガ協会」に変更する予定で、全てを進めていることをご報告いたします。

《沖ヨガ》の名前の方がよく知られている

その経緯の一つに最近、私も他のヨガの団体と接する機会があったのですが、「国際総合ヨガ」という名前が一般の方々には薄い印象であり、「沖ヨガ」、といった方がはるかに知名度が高く、通用することが良く分かって来た、ということがありました。海外では「OKI YOGA」や「OKI-DO YOGA」で通っていますので、その方が一般になじみやすいと考えたからです。私が沖ヨガ修道場にいました1973年~1994年の20年間は、いつも「沖ヨガ」と言ってました。1980年の世界大会頃からは、沖道ヨガも使っていましたが、通常は「沖ヨガ」でした。

沖ヨガ、沖道、沖道ヨガの沖先生の考え方

沖正弘先生自身の考え方では、「沖ヨガ」や「沖道」「沖道ヨガ」という名称は、他のものに真似できない「求道心」や「宗教心」をもって真理を探求し、個人救済を超えて、社会救済活動をする人間でなければ、使うこと自体を許せない、というものでありました。龍村個人も沖先生のその意思を知っていましたから、「沖ヨガの講師」をやっていますとか、「沖道の指導員」です、などとはとても言えないものであり、沖ヨガや沖道を使うこと自体を遠慮していました。この点で忘れられないのは、沖先生が「らい病(ハンセン氏病)患者の膿をすする決意のないものが、宗教を説いたりするものでない」と厳しく言われていたことです。「おれの真似をするな」もよく言われていたことであり、沖先生の亡き後に、「沖ヨガ」「沖道」という名称は高い精神性、宗教性を身に着けた知行合一の人間以外は使用させていただくことを、本来は遠慮するべきものだったのです。
ところが、近年は沖先生に会ったこともない人が、沖先生のことを知らないが故に、沖ヨガ、沖道ヨガ指導員と気軽に使ってしまっていたりすることがわかりました。沖先生の「ヨガのすすめ」やその他の著書に乗っている基本ポーズや浄化法・強化法などの技術や著書の言葉を覚えれば、沖ヨガと思っている人までいるのです。
沖ヨガの名で講師や指導員の育成を行うことは、とてもおこがましいのですが、沖先生に直接に学んだ者が、ある程度集まって、協会の組織として行うことなら、沖先生から許しを得れると感じた次第です。多くのヨガの団体は、中心となる教師とその弟子が組織していることが多く、私達の会の様な、沖先生の直弟子が同格の立場で、何名もいて、しかもそれぞれが、違った言葉で沖ヨガの哲学と行法を伝えさせて頂いている組織は、類を見ないと思います。

沖ヨガの内容の幅広さと深さを伝えよう

私自身は沖先生の側に13年間、起居していた数名の内弟子の一人ですので、沖先生に接することがなかった人、あってもその密度や長さが一年程度と少ない人に比べたら、それと自分自身でも気づかないほど沢山の教えを頂いていました。しかし、現状の様に本来のヨガが少なくなり、沖ヨガも一体何なのか充分理解していないままに勝手に語られている現状を見た時に、少なからず驚くと共に、それも時代の趨勢で、またしかたがないことか?とも思っています。
それで、はっきりと沖ヨガとして打ち出して、できる限り幅広く深く沖先生の真の「沖ヨガ」「沖道」がどういうものであるのかを、お伝えさせていただかねばならない、という決意でいます。おこがましいこととも思いましたが、経験豊かな沖先生の弟子の人たちと共にこの仕事を成し遂げる気持ちで名称を変更させていただくことを、お伝えいたします。

沖ヨガの原点は奉仕団体

もう一つの重要な面は、「沖ヨガ」はヨガの普及団体ではなく、ヨガで身に着けた心身生活の開発法を「社会救済」に役立てる、奉仕団体が基礎の団体なのだ、ということです。もともと沖先生は戦後に自身の戦争体験の反省の中から、ユネスコの平和奉仕団の派遣員としてインドで奉仕行をされただけでなく、帰国後も、日本人として世界平和に貢献する為に「日本人国際平和奉仕団」を結成すると決意されて、その団員の人材育成にインド・中国・日本のヨガや伝統的な東洋の医療法などを活用する、ということで、沖ヨガ修道場を創られたのです。これが沖ヨガの団体の始まりです。ヨガ普及の意味においては、昭和40年代や50年代までは、心身の健康法としての応用面などでヨガ指導させて頂くことだけでも、社会貢献の意義があったと思うのですが、既に多数の営利企業や団体がヨガ普及に加わっているのが現状ですから、私達の団体としては、NPO法人を作ったわけでもありますから、その特色として、組織としてヨガの心での市民活動、社会貢献をしていくことが必要と思います。
沖ヨガの仲間を増やしてくことは必要ですが、沖先生が晩年に示された3つの会(求道実行会、沖ヨガファミリーの会、捧愛団)を実現して行くことが必要を思います。それで、仮称「特定非営利活動法人 沖ヨガ協会」は、様々な沖ヨガ愛好者が集い協力し合って、学びあい、後輩を育成し、また共益的に様々な活動を行う分野と、公益的活動として社会貢献するために、現代が抱える様々な社会問題に奉仕活動を通じて取り組む捧愛団の考えを実行して行きたく思います。会員の皆様にぜひ積極的に活動にご参加いただけることを期待しています。合掌