北海道沖ヨガセミナー10月の報告

2022.10.1(土)11:30〜14:30  日本ヨガ研修道場にて

講師タイトル『眼球運動のコントロール』 水野健二講師

 脳は眼球の動きの30%以上を使っています。高齢化により前庭感覚との連携が悪くなると、めまいが生じます。そのために目の訓練・強化は大切です。目の機能が低下すると転倒の恐れで生活力が低下します。私が学んできた TNC (トータルニューロコンディショニング)プログラムは「脳の発達ステップ」「立位姿勢のバランス」「眼球運動のコントロール」です。これらは三位一体で脳の健康が得られます。
1. 「脳の発達ステップ」
脳の発達についてバランス感覚が人の感覚の中で最も古いのは、羊水の中で揺れて動きの感覚が必要だったのでしょう。この揺れに伴って他の感覚器が結びつき、自己認識しています。そして自己が認識されると他者が分かるようになり、社会と繋がっていきます。ヒトのバランス感覚が最も大切な感覚であり、この感覚があるからこそ生きることの基本になっていきます。
・抑制型エクササイズ

 1大の字になって手足を動かす 2トカゲの動き 3祈りコブラのポーズ
・神経活性化エクササイズ 1寝返り 2うつ伏せ首振り 3赤ちゃんの手足交叉タッチ 4うつぶせハイハイ 5四つばい歩き 6あぐら左右に振る動作 7ひとり立ち
2. 「立位姿勢のバランス」
姿勢保持に大切な神経系は、視覚系(眼球)、前庭型(半規管・耳石器)、体性感覚系(各種固有受容器)3つの入力系です。
神経活性化エクササイズ(モーション)
1.前後バランス  2.左右ステップ 3.側屈ステップ  4.八の字ステップ 

5.VORCステップ 6.周辺視バランス
3. 「眼球運動の制御」
バランス感覚が視覚と結びつくことで日常生活がスムーズに過ごせます。

・眼球モーション
1周囲視野ミラーリング…空間認知運動
2前庭動眼反射…目が反射的に焦点を合わせる
3VOR抑制…頭部運動と眼球の固定
4輻輳開散…視力・遠近関係・斜視予防
5滑動性眼球運動…目の疲労予防
6衝動性眼球運動…眼筋の柔軟性

受講された方の声
・目と脳の働きの低下に大変参考になる訓練でした。赤ちゃんの発育ポーズと共に活用させていただきます。
・二人組でビフォーアフター等、お互いにチェックするのも良いと思いました。
・目が悪くてヨガに来られる方々に、ぜひお伝えしたいです。
・胎児や幼児の反射が脳の発達に関係しているとか、幼児の運動には順番があり、その順番が大切だということも知りました。
・幼児期の運動が少ないと精神にも関わるという重要性も学びました。
・目も頭もスッキリしました。
・日常的に活用していきたいと思います。
・目の状態が良くないことを自覚していました。色々な動かし方を教えていただき、目の運動の大切さを痛感しました

あとがき

眼に良い動作、食物、呼吸法、こころのリラックス法、良いと教えていただいた事を、総合的に積極的に継続して実践したいと思います。