[ 沖正弘先生 書籍 ヨガの喜びから ] 病気をありがたいと思うこと

沖正弘師の書籍から、少しずつ紹介をして参ります。

沖ヨガでは絶版になったものも多数ありますが、手に入る書籍からご紹介いたします。

 

「ヨガの喜び」
出版社 ‏ : ‎ 光文社 (1989/7/20)
発売日 ‏ : ‎ 1989/7/20

 

” 病気をありがたいと思うこと

あなたは、いまの自分を「こんなはずじゃない。もっと生き生きとしていたい。」と思っているのかもしれない。私もヨガを始めるまえはじつはそうだつた。自分の心や体は自分のものでありながら、これを自分の思うまま動かすことはむずかしい。

悪い癖や悪い習慣、そのままにしていればどんどん病気になってしまう。それでも人聞は、それを訓練によって克服できる。訓練で体と心に、いちばん自然な状態をおぼえさせれば、人間はそのとおりに動くことができる。ヨガ行法は、こうして自分で自分を支配する。


アメリカ航空宇宙局は、宇宙飛行士に訓練をさせるとき、古今東西の訓練法をたくさん調査した結果、ヨガ行法をもっとも役立つものとして採用したそうだ。ヨガが人間の心身のしくみを、いちばんよく知っていたからである。

ヨガでは、「生命はぜったい病気に冒されない。いつも人聞は健康でいられる。」と信じている。生命の働きは、健康を守り、維持し、回復することをくりかえしているのだから、人間は病気になるはずはない。病気は健康を守る生命の働きの現われである。


しかも、生きていることは、それだけで自然なこと、バランスのとれていることだ。野生の動物には、寿命があっても、人間のような不自然な病死はない。われわれが患うということも、じつは自分の生命力が不自然さをきらって、自然をとりもどそうとするバランス維持の働きだ、と思うべきだ。病気にかかったら、自分の不自然状態を教えてくれる生命の働きに感謝しよう。

ヨガは、このような人間がほんらいもっているバランス維持の力を最大限に高め、生活の中で実行する行法だ。バランスを心と体に
わからせれば、人生はこれまでの数倍楽しいものになる。

引用:ヨガの喜び まえがき P.16~17から引用 ” 

 

こちらは電子書籍もあります。

amazonでの購入はこちらから

https://www.amazon.co.jp/dp/06XS4C7JQ/ref=cm_sw_r_tw_dp_PTP4RYYWDJD8ZPB0SG4M